Kuwata Institute Millennium

スタディーグループKuwata Institute Millenniumについて

桑田先生がDr.Wagmanと治療されたケース私は約12年前より、桑田正博先生にオクルージョンを学び始めました。きっかけとなったのは茂野啓示先生から勧められて、一枚の写真を見たからです。1967年頃に桑田先生がDr.Wagmanと治療されたケースで、6年半経過しているものです。術前のこの歯を、どのように診断しどのような治療をすればこのような結果が生まれるのか、私には理解できませんでした。50年も前の治療なのに。私も私なりに一生懸命、卒後研修をやってきたという自負はありましたが、私の知識では歯が立ちませんでした。

桑田先生がDr.Wagmanと治療されたケース

早速、クワタカレッジのコースを受講しました。しかし、すぐ臨床に生かすことができませんでした。そこにはツールが足りなかったのです。まず、ツールを手に入れることを考えました。ロックモデル(正確な模型)、スカイラーワックス(接近度合いをチェック)、桑田咬合理論を再現する咬合器(現在はPro Arch Ⅲ、松風を使用)、これが三種の神器です。現在、どうにか手に入れられるようになり、桑田理論を実践しています。

しかし、この理論を私たちだけのものにしておいていいのか?という「問い」は仲間から出てきました。スタディグループを結成し、世界に発信しようではないか、という考えに、みんなの心が動いていったのです。

そこで、「全世界の患者のために桑田咬合理論を世界に普及していくこと」を目的として、2007年コロラドスプリングスで開催されたAAED(アメリカ歯科審美学会)のパーティーのとき、桑田正博・茂野啓示・吉永修・北原信也・三村彰吾の5人でスタディグループK.I.M(Kuwata Institute Millennium)を創ることを企画しました。

皆さんもご存じのように、桑田先生はアメリカでDr.Katz夫妻、Dr.Schuylerをはじめ多くの先生方から学び、ともに研究されました。そして、PFM、Emergence profile、Three plane concept、Triangle structure theoryを発表されました。そして、Dr.Schuylerから学んだ生理学的咬合理論を進化させた、咬合理論の集大成といえるFunctionally Discluded Occlusionを2010年にUSC(南カリフォルニア大学)で発表されました。

我々K.I.Mは国内外の学会での症例発表やセミナーを主催するなど桑田フィロソフィーとF.D.Oを世界に広めるべく活動を行っています。

吉永修Kuwata Institute Millennium 会長
吉永歯科医院 吉永 修

特別企画 日本発:補綴修復治療を昇華させる4つのトピック―スタディグループKIM マウイセミナーより―

歯界展望 128巻5号(2016年11月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shitm&vo=128&nu=5

日本発:補綴修復治療を昇華させる4つのトピック―スタディグループKIM マウイセミナーより―

全額的修復治療におけるプロヴィジョナルレストレーションの重要性

グループ・ファンクションド・オクルージョンを進化させたFunctionally Discluded Occlusion

接着システムの進歩を踏まえた審美修復治療

超高速MRIを用いた同時断面連続撮像による下顎運動時における関節円板の挙動に対する新知見

統括 日本初:補綴修復治療をアメリカの地に昇華させる

特集 天然歯の形態を考慮した補綴治療

歯界展望 124巻4号(2014年10月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shitm&vo=124&nu=4


歯界展望 124巻5号(2014年11月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shitm&vo=124&nu=5

特別対談 われわれはなぜ,咬合を学ぶのか -ルーツを明らかにすることの重要性を考える

歯科技工 39巻4号(2011年4月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shigm&vo=39&nu=4

特別企画 近代修復治療はどこからきたのか

第1回 セラモメタルレストレーションの誕生とともに確立した近代歯冠修復治療の基礎

歯界展望 108巻2号(2006年8月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shitm&vo=108&nu=2

第2回 クラウン軸面の外形基準――”スリープレーンコンセプト” “カントゥアガイドライン”,そして”エマージェンスプロファイル”

歯界展望 108巻3号(2006年9月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shitm&vo=108&nu=3

第3回 クラウン咬合面の外形基準

歯界展望 108巻4号(2006年10月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shitm&vo=108&nu=4

第4回 軸面と咬合面の外形基準に基づく計画的なクラウン外形と支台歯形態の付与

歯界展望 108巻5号(2006年11月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shitm&vo=108&nu=5

第5回 クラウンと同じ基準に基づくポンティックの設計

歯界展望 108巻6号(2006年12月号)https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=aa7shitm&vo=108&nu=6

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